消費税:申告書類の提出は何が必要? 作成の流れは?

消費税申告書は、10%や軽減税率8%、だけでなく旧税率を用いている場合もあります。

ここでは、10%のみ、もしくは10%と8%の軽減税率両方用いている場合の必要書類と、計算の進め方について解説していきます。

なお、新税率である10%、もしくは10%と8%の軽減税率の両方を使っている場合の申告書の提出書類は同じになります。

必要書類

基本的な提出すべき書類は次の4つになります。

  • 第一表
  • 第二表
  • 付表1-3
  • 付表2-3

申告書の作成手順 設例

【設例】

数字はすべて税込み表示
売上高

10%分:1,100,550円
8%分:108,108円

売上返品

10%分:99,000円
8%分:10,800円

非課税売上

200円

仕入れ額

10%分:550,275円
8%分:54,054円

仕入返品額

10%分:22,000円
8%分:2,160円

課税標準額①

まず課税標準額及び消費税額の計算していきます。
申告書は付表1-3を使います。

税込み売上高に100/110または100/108をかけて、税抜きにします。
その後、千円未満を切り捨てます。

8%分 ①ーA

108,108×100/108=100,100 → 100,000(千円未満切り捨て)

10%分 ①-B

1,100,550×100/110=1,000,500 →1,000,000(千円未満切り捨て)

合計 ①ー(A+B)

1,000,000+100,000=1,100,000

申告書

下部をタップすると拡大調整が出ます。

1.1-3① 消費税申告書

課税資産の譲渡等の対価の額①-1

上記で計算した千円未満切り捨て前の数字を転記します。

8%分 ①ーA

108,108×100/108=100,100

10%分 ①-B

1,100,550×100/110=1,000,500

合計 ①ー(A+B)

1,000,500+100,100=1,100,600

申告書

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2.1-3 ①-1 消費税申告書

消費税額 ②

課税標準額①で千円未満切り捨てした金額に、消費税額を計算します。

8%分(②ーA)
国税分の消費税を計算するので、6.24%をかけます。

100,000×6.24%=6,240

10%分(②ーB)
国税分の消費税を計算するので、7.8%をかけます。

1,000,000×7.8%=78,000

合計(②ー(A+B))

78,000+6,240=84,240

申告書

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3.1-3② 消費税申告書

申告
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