消費税は、間接税です。
本来会社が負担ではなく、消費者が支払う消費税を預かっている形になります。
すなわち、
売上で預かった消費税:仮受消費税等
仕入で支払った消費税:仮払消費税等
仮受消費税等-仮払消費税等=支払消費税等
となります。
実際に数字に入れると、
売上110円(内訳、100円売上、10円仮受消費税等)
仕入55円(内訳、50円仕入、5円仮払消費税等)
10円-5円=5円(納付額)
となります。
しかし、消費税の計算上、非課税売上が多くなるほど、会社の消費税を多く支払う仕組みになっているのはご存じでしょうか。
それでは実際に
・売上総額の1%が非課税売上の場合
・売上総額の2%が非課税売上の場合
・売上総額の5%が非課税売上の場合
を数字で見ていきましょう。
売上の総額1%が非課税の場合
課税売上:9,900
消費税額:990(仮受消費税等)
非課税売上:100
申告書上の計算方法
税抜計算
(9,900+990+100)×100÷110=9,991
消費税額
9,900×10%=999
預かった消費税
990
差額
999(消費税申告計算書計算)-990(差引)=9
売上総額の1%が非課税売上の場合、0.09%の差額が出ることがわかりました。
数字でいうと、10,000円のうち、100円非課税売上があると、9円多く消費税を納める形になります。
売上の総額2%が非課税の場合
課税売上:9,800
消費税額:980
非課税売上:200
申告書上の計算方法
税抜計算
(9,800+980+200)×100÷110=9,982
消費税額
9,982×10%=998
預り消費税
980
差額
998(消費税申告計算書計算)-980(差引)=18
売上総額の2%が非課税売上の場合、0.18%の差額が出ることがわかりました。
数字でいうと、10,000円のうち、200円非課税売上があると、45円多く消費税を納める形になります。
売上の総額5%が非課税の場合
課税売上:9,500
消費税額:950
非課税売上:500
申告書上の計算方法
税抜計算
(9,500+950+500)×100÷110=9,955
消費税額
9,955×10%=995
預り消費税
950
差額
995(消費税申告計算書計算)-950(差引)=45
売上総額の5%が非課税売上の場合、0.45%の差額が出ることがわかりました。
数字でいうと、10,000円のうち、500円非課税売上があると、45円多く消費税を納める形になります。
まとめ
非課税売上は、消費者の負担をなくすための措置ですが、それが会社が消費税を多く払う形になっているとは、、
なんかおかしい仕組みに感じるのは私だけでしょうか。。。
しかし、消費税がかからないため、
消費者は購入しやすくなる
↓
売上は伸びる(と思われる)
ことから、多く支払う消費税は、販売促進費みたいに考えられるとも言えるでしょうか。。?
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